バレンタインはとっくに過ぎてしまいましたが、先日、ぶたくんチョコレートを作ったので、その時のメモです。
毎年バレンタインの時期、にしおぎぶたくんの作者は、ぶたくんにちなんだチョコレートを作り続けてきました。
2015年
2011年
2010年
今年も作れたら……と思っていましたが、作るなら長年チャレンジしてみたかった「立体チョコレート」を作りたくて……。
いろいろ調べ、手に入りそうな材料を集めて実践してみました。
ざっと材料を書き出し。
ボツにしたものも……。
■まずは原型作り
いろいろアイデアを出してみましたが、立体チョコは初チャレンジということで、結局、何のひねりもない、「棒立ちのにしおぎぶたくん」に落ち着きました。
口に入れても無害で、幼児の遊びにも使われる石粉粘土で造形。
何気に後ろのおしりの形ふくらみにもこだわったよ…。
作った原型の中には爪楊枝を通し、同じく石粉粘土で作った土台に突き刺して立てる。
間にクッキングペーパーを敷いて、土台とくっつかないようにしました。
作った後で思いましたが、先に土台に芯を立てて、芯に肉付けするように立てた粘土を整形した方が、360度見ながら作れるし、下面にした方がへこんだりしないので楽だった……。
■原型を乾燥させる
作った原型を、ベランダで乾燥させる。
粘土をこねている作者を見て、案の定「自分もやりたい!」と言った4歳の子供の作品も一緒に……。
が。
調べたところ、石粉粘土は乾くのに数日以上かかるとのこと。
そんな猶予はない!状況だったので、あわてて早く乾かす方法を調べました。
■オーブンで焼く
石粉粘土を早く乾かす方法、ということで、オーブンで粘土を焼きました。
100度×30分。
■ミツロウでコーティング
石粉粘土は無害っぽいですが、一応さらに安全を期して、原型をミツロウでコーティングしました。
ミツロウをぬった後のぶたくんは、中途半端に溶けたロウソクのようにガタガタ……。
それをドライヤーで溶かしながら、なるべくムラのないよう、ミツロウをなじませていきました。
2時間くらいかかりました。
塗った後は約1日乾燥させました。
■いよいよ型をとる
出来た原型から、型をとります。
食品用シリコンを使うのがベストなのですが、食品用シリコンはけっこう高価。
というか、そもそも同じこと(立体チョコ)を考える人が多い時期なのか?どこの店にも希望のシリコンがない!
本格的に作るなら、バレンタインのシーズンになる前に入手しておく必要があるみたいですね……。
仕方がないので、ネットで立体チョコレートを作っている人の情報をいろいろ調べた結果、今回はおゆまるで型を取ることにしました……。
同じことを考えてメーカーに問い合わせした人を見つけ、一応害になるような物質は使っていない、と回答したメーカーのものを使いました。
沸騰したお湯におゆまるをつけて……。
熱で伸ばしたおゆまるに、思い切って原型を埋める。
あ、ぶたくんの足が折れた!
やはり乾燥が足りなかったのか?
思い切って木彫りにすれば良かったかな……。
と、とりあえずチョコが出来上がった時に、整形することも可能なはず……。
思い切っておゆまるにグイグイ押し込み。
さらに上からもかぶせる。
10分くらいで固まるので、爪を使ってそっとおゆまるを剥がし、原型を取り出しました。
結果……。
さようなら、原型ぶたくん……。
おゆまる自体は、失敗しても温めれば何度でも使えるのですが、肝心の原型が粉々~♪(お仏壇の○セガワ~♪の音程で)
もう、この一発でいくしかありません……。
さいわい顔や耳、おしりの部分など、欲しかった部分はそこそこ型取りできているようでした。
ぶたくんが大まかな形で良かった。
(精巧なものは、おゆまるでは厳しいかもしれません)
ミツロウや粘土がこびりついた部分を水と洗剤で丁寧に洗い流しました。
■出来た型に、チョコレートを流し込み
チョコレートは○治のブラックチョコレートBOXを使いました。
パッケージがバレンタイン仕様になっててかわいい。
これをそのまま素直にあげた方が喜ぶのでは?という心の声を抑えつつ、チョコレートを型に流し込みました。
そして両面の型を合体!
うっすらぶたくんの顔、見えてるの分かる……?
そして冷蔵庫で半日くらい固めました。
■型からチョコレートを取り出し!
冷やしたチョコレートを取り出します。
原型を取り出した時と同じように、おゆまるをゆっくり爪ではがし……。
お、出来てる?
あ、耳が折れたッ!
実はぶたくんの耳は、折れやすそうで一番危惧していた部分。
原型を作る時にも、作中のペラッペラなイメージよりだいぶ肉厚には作ったのですが、それでも折れてしまいました。
でもチョコだから、修正はきく!(ハズ!)
■そして出来上がり!
温めたスプーンと鉄串で、折れた耳を接着し、バリっぽい部分やガタガタのところを整形しました。
とことんこだわって、きれいになめらかにしようと思えばいくらでも出来るけど、とにかく時間がないので、ある程度で良しとしました。
何を作ったかが分かればいいよね!
後ろ姿。
ドーン!
ドアップだとかなり荒いのが分かる……。
■出来上がったチョコレートをプレゼント
完成品をラッピングし、無事にご主人、こと夫に渡すことができました!
ご主人の最初の反応は……
「……これ、何? クマ?」
……何を作ったかがわかりゃいいという目的すらも、達成出来てねぇ。
ちなみに、さすがにこれ単品だけ…というのは気が引けたので、別途買ったチョコレートも、結局一緒に渡しました。
「ぶたくん 手作り チョコレート 意味」
■立体チョコレートぶたくんを作ってみてのまとめ
長年作ってみたかった、立体のチョコレート。
3Dプリンターとかないと出来ないんだろうなー、と思っていたけど、実践している人たちがいるのを知ったことで、自分も挑戦してみました。
インターネット、バンザイ!!
作ってる時は面倒くさいなー…とか、バレンタイン期間中、SNSで可愛くて美味しそうな画像が流れてくる中、なんで自分だけ手を汚しまくって粘土こねてるんだろう…とか、いろいろ自問自答し、終わったら満足してもういいや、ってなるんだろうなーと、思っていましたが…。
作り終わってみると、けっこう楽しかった!
今度はこうしよう!ああしよう!
など、またやってみたい欲が不思議と湧いている自分。
この感覚、マンガ描くのと一緒じゃん。
年々、もらう側の反応が薄くなってきてるのが、少しさびしいけれど……。
がんばって、少しでも喜んでもらえるものをまた、作ろう……。
来年も立体チョコレートにするかは分かりませんが、可能な限り、またチョコレポをお届けしたいと思います。
もちろん、マンガも描きます!!
描いてるんだよ、遅筆だけど……。